日本に類似の危機が迫っているのでは?
①アメリカ大陸の東の端に到着した白人は、原住民を殺し尽くしながら、1890年にはアメリカ大陸の西の端に到達することになります。日清戦争の4年前の出来事です。そして次の新しい土地を開拓すべく、今度は太平洋の島々に目を向けていくことになります。そこで目をつけたのがハワイです。当時ハワイにはハワイ王国という国際的に独立を認められた国がありました。しかし、アメリカは非常にうまいことをやってハワイを乗っ取ることに成功します。ではどうやったか。
②まず、第一にやらせたことは、アメリカの企業と移民の受け入れです。これによって、ドール(農業・食品企業)を始めとしたアメリカ企業が力を持ち、移民によってハワイに住むアメリカ人の数を増やしていくことに成功します。次に力をつけたアメリカ系移民たちに暴動を起こさせます。そして、ハワイ国王を政治の世界から追放し、武力を背景に憲法を無理やり改正させることに成功します。
改正された新憲法の規定には、ハワイ国王は議会の承認なしには政治に関与できないこと、またもっと重要なのですが、ハワイ人とアジア系には選挙権を与えないという項目が盛り込まれていたのです。これによって、人口の3分の1しかいない白人が全ての実権を握る民主主義国家ハワイ共和国が建国されることになります。ハワイ人は政治に参加できないのですけどね。初代大統領は勿論ドール氏が就くことになります。
その後、アメリカ海兵隊上陸によるハワイ女王の拉致などを経て、最終的には1898年初めに憲法に基づいた民主的な議会の決定によって、アメリカに完全に併合されてしまいます。
で、ハワイの現地人たちは非人道的で苛烈な植民地支配を受けていくということになってしまいました。
③なぜこんな酷いことが簡単に行えたのか。理由は簡単です。ハワイ王国というのは、周りを海に囲まれた国でそれまで侵略の危険性はほとんどなかったのです。そのため、軍隊がなかったのです。だから、アメリカの移民たちが起こした暴動も鎮圧できませんでした。さらに、アメリカ海兵隊が上陸したときも、何の抵抗もできずにたった150人の海兵隊によって完全に制圧されてしまいました。
つまり、移民を送り込んで参政権を獲得し、武力を背景に白人特権を憲法で認めさせ、その後の議会での多数決によって合法的にハワイを乗っ取ることに成功したわけです。
④ちなみに、ハワイ併合は日本とも関係があって、1891年にハワイ国王が明治天皇と会っているのですよ。その時に、日本の天皇家とハワイ王室の縁組によって、アメリカによる併合を阻止してほしいと頼んでいるのです。
しかし、日本には清やロシアの脅威が迫っていて、その上さらにアメリカまで敵にまわすなんてことは、当時の日本には到底できませんから、泣く泣くこの話は断ることになります。この時の無念もあって、日米開戦の最初の攻撃はハワイの真珠湾軍港に決定されたと言う方もおられます。
⑤本論の戻ります。今の日本でも移民や外国人参政権など何か似たようなことが起きてませんかね。
現在、日本では労働力不足を理由に外国人労働者が増えて様々な問題が発生しています。地方自治体の一部では外国人参政権を認めるところもあり問題視されています。隣国人による土地買収がかなり増え、安全保障上の重大な脅威となっています。隣国人による学校・病院など公的施設の買収・運営も増えてきています。隣国の日本侵食がで進行しています。
外国勢力の侵食を阻止しようと戦っている国会議員がいる一方、隣国に組するような親◯国会議員が権力の中枢にもおり、非常に心配です。
やまとこたろう
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