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27-2. 下関条約 〜朝鮮独立とあっさり終わった親日政権〜

 

①日清戦争が始まってすぐから日本が戦争を優位に進めると、それを見た大院君は「あれ、日本の方が強くない?」ということで、早速日本にすり寄って来て、新政権を作ります。で、日本の指導のもと様々な改革を行うはずでした。その中の6つを上げてみましょう。 


1.人身売買の禁止(それまでは当たり前だった)

2.役人の不正には罰を与える(自分たちは裁く側だったため罪に問われなかった)

3.司法を通さない刑罰の禁止(気に入らない奴は拷問の末死刑)

4.拷問の禁止(金玉均をはじめ親日派は拷問の末殺された)

5.あへんの禁止(えっ!合法だったの!?)

6.清の暦を廃止し、朝鮮独自の暦を使う



②中でも特に重要なのは、朝鮮独自の年号を使うというところですね。それまでは、中国の属国でしたから、毎年貢物を持って行って、「宗主国さま、今年もよろしくお願いします」と言って、年号をもらっていたわけです。独自の年号を使うということは中国の属国でもなく、日本の属国でもない、一つの独立国家として存在していくよということを意味しますから、これは朝鮮始まって以来の大事件なんですよ。


また、上の1番から5番までの、人身売買は当たり前、役人になればやりたい放題、拷問は当たり前に行われていて、捕まる理由だってその時の権力者のさじ加減一つ、というとんでもない状況だったわけです。


日本の指導のもと、このような状況を改革しようとしていたわけですね。しかし、今までは役人は罰せられなかったため、権力をバックに好き勝手やっていた連中からすると、改革によって強奪とかレイプをしたら捕まる世の中になったらいやだということで反対するわけです。


そんなことをしているうちに、三国干渉によって日本がロシアに仕方なく譲歩すると、朝鮮は、「あれ、ロシアの方が強いじゃん」と、今度はロシアの方になびいていきます。結果、折角の近代化改革のチャンスを自ら投げ捨てていく当たりは実に朝鮮らしいですね。



③では、日清戦争の講和条約である下関条約について見ていきましょう。重要なことは三つで、一つは朝鮮の独立を正式に認めること、二つ目は台湾や遼東半島を日本に譲ること、三つ目は2億テールの賠償金を日本に払うことです。


この条約によって朝鮮を清国の支配下から切り離し独立国にするという戦争目的は達成されました。さらに、現在の親日国である台湾を形成した台湾統治が行われることになります。さらに、得た賠償金で福岡に八幡製鉄所などを作っています。


ここまで見てくると分かると思うのですが、朝鮮の独立という一大事件において実は朝鮮人自身は何もしていないのですよ。このことが現代に至るまで変わらない朝鮮の国民性に大きく影響しているのではないか、という見方もあります。



④ちなみに、この時の外務大臣は陸奥宗光ムツムネミツですが、この人は日清戦争中のゴタゴタを利用して、後の不平等条約改正につながる重要なことをやっています。当時、アメリカなんかは条約改正に割と前向きだったんですが、イギリスが「うん」と言ってくれなかったのですよ。


そんなイギリスに対して陸奥宗光は、こんな啖呵を切ります、「日本は清国と戦争するに当たって文明国としてイギリス人の生命・財産を守るつもりでいる。だから、条約を改正してほしい。もし日本を文明国として認めてくれないと言うのなら、文明国が守っている国際法なんてものは日本は守る義理はないことになりますよね。よろしいですか」とこう言ったわけです。


これによって、イギリスから条約改正の約束を取り付けることに成功します。当時、中国にはたくさんのイギリス人がいましたから、自国民を守るために受け入れざるを得なかったわけです。まあ、半分脅迫みたいなものですけれどもね。清との戦争のゴタゴタの中でその後の条約改正まで見据えて動いていた陸奥宗光の優秀さがよく分かりますね。 




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