ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンズー教が、世界五大宗教と呼ばれています。厳密に言えば、世界宗教とは、民族・人種・文化・地域を越えて広がった宗教です。そういう意味では、ユダヤ教とヒンズー教は民族宗教で、日本の神道も民族宗教と定義されます。仏教だけは創造神を認めていませんが、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の一神教は、唯一絶対の同一の創造神を信仰の絶対的拠り所としています。
人類文明の歴史を俯瞰してみると、一神教と仏教の違いが際立っています。日本では学校で宗教を教えないためか、「神といっても仏といっても、名前が違うだけで同じようなものだ」と思っている人が多くいるようですが、多くの点で天と地ほどの大きな違いがあります。それを以下の6つの観点から分かりやすく超ダイジェスト版でまとめてみます。
1. 開祖と聖典 2. 世界観 3. 人間観 4. 科学との関係 5. 運命と罪悪 6. 救い
1−1.キリスト教の開祖と聖典 開祖はイエス・キリストです。唯一絶対神ヤハウェのただ一人の御子で、奇跡を起こせる超自然的存在だと信じられています。約2000年前、現イスラエル北部ナザレの大工ヨセフと、マリアが婚約し、マリアは結婚する前に精霊によって処女懐胎し、処女の母マリアから生まれたと信じられているのが、イエスです。
熱心なユダヤ教徒であったイエスは、30歳過ぎから「この世の終わりが近づいているから、悔い改めて神を信じよ」と説き始め、数々の奇跡によって多くの苦しむ人々を救いました。
三年後、神の子を偽称したという罪で十字架上で処刑されました。最後に、「エリエリレマサバクタニ」(わが神よ、何ゆえにわれを見捨てたもうや)と言ったと記されています。そして、この神の一人子の処刑という生贄により全人類の原罪が贖われたと信じられています。死後3日でイエスは復活し、弟子たちの前に姿を現し、40日間地上に留まった後、天に昇ったと記されています。
その後弟子たちは、「イエスこそ救世主(キリスト)だ!イエスを信じれば、死後、この世が終わる時の最後の審判で神の国に入れてもらえる」とユダヤの人々に説き始め、キリスト教が誕生しました。
拠り所とする聖典は、イエスの3年間の言行録などを弟子たちがまとめた『新約聖書』と、もともとあったユダヤ教の聖典を『旧約聖書』と名づけたものの、2冊です。
やまとこたろう
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