①三国干渉の後から、日本国内では、迫りくるロシアの脅威から日本をどうやって守っていこうかということで、二つの意見が対立します。
一つは、ロシアに土下座をして、「お願いします、日本に攻めて来ないでください、何でもしますから」とロシアにひたすらお願いをすることで、日本を侵略の脅威から守ろうとする、日露協商論です。
もう一つは、中国大陸の北側の方に利権を持っていたイギリスをなんとか味方に引き入れて、協力してロシアの南下に対抗していこうという、日英同盟論です。
②ところが、三国干渉当時のイギリスというのは、”光栄ある孤立”を唱えて世界のどこの国とも軍事同盟を結んでいなかったのです。要するに、某金ピカ(アニメ)のように「俺は最強だから誰とも組む必要がない。文句があるなら、みんなまとめてかかってこい」という姿勢だったわけですよ。
ですから、日本としてはイギリスとの同盟というのは、現実的に考えてかなり厳しいだろうと思っていたわけです。だから、ロシアに土下座するのも、まあ仕方がないのかなという雰囲気になっていたのです。
③ところが、義和団事件が起こることによって、状況が大きく変わります。義和団事件によって、ロシアは満州を手に入れ、いよいよイギリス植民地の目前にまで迫ってきます。
一方、義和団事件での日本軍の強さと日本の誠実さを見たイギリスは、「こいつらなら信頼できる。ロシアをこのまま放っておいたら、多かれ少なかれ俺の植民地が取られてしまう。だったら、日本と協力してロシアの南下を阻止しよう」と考え、日本とイギリスの同盟を提案してきます。
これによって、土下座するしかないのかと半ば諦めかけていた日本に希望の光が差し込みます。明治維新以降、日本が西洋列強に追いつこうと必死になって努力をしてきたことが、ここにきてようやく世界最強国との軍事同盟という形で花開くわけです。
④さて、この日英同盟ですが、これは世界的に見てもものすごいことなのです。
まず、日英同盟というのは、白人と有色人種が結んだ世界で初めての対等な軍事同盟なのです。この当時、アジアやアフリカの有色人種というのは、白人から奴隷扱いされているのが当たり前でしたから、対等な軍事同盟なんて誰も考えもしなかったのです。それを、アジアの大国である清ではなく日本がやり遂げたわけです。
さらにこの日英同盟によって50年以上続いてきたイギリスの”光栄ある孤立”という外交姿勢が終わることになります。これは、世界史的に見ても大事件ですよね。
⑤さて、この同盟の中身で重要なのは、主に二点です。
一つは、もし日本がロシアと戦争になった時には、イギリスは表向きは中立を装いながら陰から日本を支援するという密約を取り付けたことです。
もう一つは、日本がロシアと戦争になった時に、もしフランスとかドイツのような国がロシア側について参戦しようとしてきたら、イギリスが全力で日本の味方をして参戦するという約束を取り付けたことです。
詳しくは日露戦争を扱う時に解説しますが、実際イギリスは日本に対してかなりの支援をしてくれています。
やまとこたろう
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