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27−7.義和団事件と日本の国際的信頼の高まり

 

①日清戦争に負け弱わさを猛アピールした清国は、ヨロッパ諸国に領土大半を取られることになってしまいました。そうすると、国内では「白人どもめシナから出ていけ」という人たちが現れます。この人たちが起こした反乱が義和団事件です。


義和団というのは、当時清国で流行っていたカルト宗教みたいなもので、彼らが教える武術をマスターすれば、刀にも鉄砲にも素手で勝てるという凄いものらしいですね。


これだけで終わっていれば、ただの狂った信者の暴走だったのですよ。ところが、義和団の勢いを見た清国政府は、何をドチ狂ったか、「こいつらを利用すれば、白人どもをシナから追い出せるんじゃないか」と勘違いをしてしまいます。


そして、清国の軍隊と義和団の人たちを合流させ、列強諸国の公使館が集まっている地域を包囲し、宣戦布告をすることになります。日本と一対一でボロ負けした清国が何をドチ狂ったか、列強八カ国に対して戦争をふっかけたわけです。結果は、火を見るより明らかで、連合国軍の圧勝に終わります。



②さて、問題は日本がこの時、どう動いたかです。本来なら、日本が地理的に一番近い所にいるわけですから、たくさん兵力を出すのが筋ですよね。しかし、清国への領土的野心を疑われたくなかった日本は余り兵をださなかったのです。


しかし、それでは困ると、イギリスやフランスから何度も援軍の要請を受け、しぶしぶ援軍を出すことになるわけです。(自虐史観の教科書ではこの部分が記載されず、日本が野心全開で清国に攻め込んだとされています。)その結果、日本軍の活躍でこの反乱は鎮圧され、連合国軍が一時占領することになります。



③当時の占領下というのは、軍人が民間人に対して略奪を行ったりレイプをしたりするのは、いわば当たり前だったのです。そんなわけで、列強の軍隊による略奪やレイプはシナの各地で行われてしまいます。


ところが、日本とイギリスの占領地だけでは、こういうことが殆ど行われず、治安が維持されていたのです。


ちなみに、一番酷かったのが、ロシアです。ロシアの占領地区では、とにかくロシア兵がやりたい放題で、放火・略奪・レイプなどが日常的に行われていました。そのため、日本の占領地区に命からがら逃げてくるシナ人というのが後を絶たなかったわけです。


戦後の賠償金の要求においては、当然一番多く兵力を出した日本が一番多く要求したと思うでしょう。ところが違うのです。最も多額の賠償金を要求したのは、日本と同じくらい地理的に近い位置にいるにもかかわらず、日本の半分も兵を出さず、さらに占領地区でやりたい放題にやりまくったロシアです。次にドイツ、フランスと順々に続いていき、日本はロシアはロシアの要求した額の3分の1しか要求していないのです。


しかも、義和団事件のどさくさで、ロシアは満州にそのまま居座り、自分のものにしてしまいます。これが、日本にとっては大きな脅威となり、後の日露戦争の要因の一つとなってきます。



④さて、この義和団事件での日本の対応や日本軍の現地での規律正しい振る舞いによって、世界の日本に対する見方が大きく変わります。特に、当時世界の最強国だったイギリスが日本を非常に高く評価し、これが後の日英同盟へと繋がっていきます。


当時のイギリスは、光栄ある孤立といって、世界のどことも軍事同盟を結んでいなかったのです。ま、ぶっちゃけて言えば、同盟を組んで協力していけるような信頼に足る国がほかになかったからなんですよね。


そのイギリスをして、日本は信頼に足る国であると言わせ、向こうから日本に同盟を提案してきているわけですから、当時日本がどれだけ信頼されていたかということが、分かってもらえるかなと思います。


                    やまとこたろう



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